「長時間話せるのって、ありがたいねぇ。」中国人の同期が教えてくれたこと

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大阪空港の屋上はびっくりするくらい暑くて、カラッとしていて。
常に眉に皺が寄ってしまうくらい日差しが強くて。
 
会社の研修帰りの飛行機に乗るまで、屋上でのんびりしていたら、
背の高い中国人の同期がきて。すぐ隣に腰掛けて、彼が言った。
 
 
「長時間、話せるのってありがたいねぇ」
 
 
会ってすぐそんなこと言うもんだから「どうしたの?」って僕は聞いた。
 
 
「(大学時代の)友達と久しぶりに会って話してきたんだけど、
8時から12時まで話してた。でも、一瞬だった!全然話足りなかった!
 
日本は狭い国だけど、普段働いてると
(僕たちの働く)北海道と京都はすごく遠く感じる。
 
(飛行機を待つ)短い時間だけど、こうやってこすぎさんと話したり、
遊んだりできるのってありがたいね。」
 
 
「よくわかんないこと言ってごめんね。」
 
 
 
困ったような顔をしてそう付け加えたけど、
彼の言葉は素直に伝わってきて。
 
僕たちの職業柄、転勤はしょっちゅうだし、
いつ彼と今みたいに仕事終わりにご飯に行って語ったり、
遊んだりできなくなるかもわからない。
 
 
 
純朴で好奇心旺盛で少しだけカタコトな彼の言葉が沁みわたって、
とっさになんと返していいかわからなくなってしまった。
 
研修で気持ちがリフレッシュした最後の最後の日に、彼から大事なことを教わった。