アメリカ在住の同級生に会ってきた。お前を見てるとヒリヒリする① 中学から今にいたるまで
中学の同級生、
いたるの話をしたい。中学の頃悪童だったヤツにいつの間にか大きな差をつけられていた話。
中学の頃、僕たちは。
いたるとは、地元の中学校の同級生で、唯一3年間同じクラスの友達だった。部活は同じ卓球部。ヤツは、お世辞にも世間一般にいういい子ではなかった。
エピソードで一番印象に残っているのは、部活中、ヤツが卓球部の室内練習場で爆竹をしたこと。(今振り返っても意味わかんない)
僕がガチギレして先生にチクったために、職員室でめちゃくちゃ怒られていた。このことはヤツも今でも覚えていて、「あん時、お前がチクるから(笑)」だって。いやいや、あの時はお前が悪かったよ笑
他にもチャリンコぱくったり、ヤツはとにかくやんちゃしていた。
クラスのみんなには、
「将来、(悪い意味で)新聞に載りそう」とまで言われていた。
かたや僕は、
テストでは、学年トップ10にほぼ毎回入る。卓球部では常にレギュラーだったし、先生に怒られるようなことは基本しなかった。優等生でしょ?
いたるとは中学1年の時は、一緒に移動教室に行ったり、部活に行ったりしていた。3年の時はクラス全体で仲良くしていたし、家に遊びに行ったり、地元の祭りに行ったこともあった。時期にもよるが、3年間通して普通に仲は良かった。
アメリカの大学に通うヤツに会いに行ってみた。
そんな悪童いたるは現在、アメリカはカリフォルニア州サンノゼ(いわゆるシリコンバレー)で大学生をしている。
アメリカにずっといるのは風の噂で聞いていたけど、実際に会いに行ったのは初めて。大学院生活も終わった僕は、転がり込むようにアメリカのいたるの家に1週間滞在させてもらった。
もう5,6年は少なくとも会っていなかったのだけど、話してみると落ち着いていて、昔のやんちゃしていた面影はなく、なんかもう、いい男なわけである。
中学を卒業してから何があった?
ずっと気になっていた。
いたるが中学を卒業してから、今までの間に何があったのか。
アメリカで再会して話してやっと明らかになった。
高校3年間をアメフト部に捧げたいたるは、「おまえ、(偏差値的に)日本の大学行く意味ないよ。アメリカの大学いったら?」と父親に言われ、ロサンゼルスへ留学、編入を経て、現在はサンノゼでITを勉強している。
平日は毎日勉強し、休日はバイトで親に迷惑をかけまいと生活費を稼ぐ。アメリカに来た留学生のための就活支援団体を立ち上げ、代表を務めている。KickstartertというファンディングプラットフォームでITの技術を生かして製品化もいずれやってみたいんだとか。
かたや、僕は...
日本の理系国立大学院まで来たものの、専攻の機械が肌に合っていないと感じ、エンジニアになるのを断念。
勉強は単位をとるために最低限。学外の活動の方が楽しく、研究に身が入らないまま、ギリギリでちょっとの研究成果を出し、卒業。バイトは時間を拘束されるのが嫌だから、あまりしたことない。
お前を見てるとヒリヒリする。
いつのまにか、大きく差をつけられていた。能力面でも、人としても。
めっちゃコイツすげぇな!ってニヤニヤがとまらないし、素直に今のヤツを尊敬する反面、悔しい。
これだけいたるが立派になったというのに、自分は大学の6年間、何を学んで何を得ただろうか。6年間に悔いはないけども、ヤツを見ているともっとやれたことあるんじゃないか、という気持ちは拭えない。
ヤツを見てると、なんだかヒリヒリする。
身の周りにこんなにも面白くて頑張ってる同期がいるんだとワクワクする反面、負けたくないし、ぼーっとしてるとあっという間にもう嫉妬すら感じれなくなる距離まで置いていかれるんだろうなと思うと緊張する。
社会人になる前に会えてよかった。
3年後には僕もアメリカのカルフォルニア州に行きたい。その時お互い成長してまたアメリカで会えたら最高だなと思う。今度はヤツにお前すごいなと言わせたい笑
(つづく)